借金が原因で生活が一変した
私がまだ小学生だったころ、父の仕事上手く行かず一家で1000万円以上の借金を抱えてしまいました。
それまでいたって普通の生活をしていましたが、子供の私でもわかるくらい生活ががらりと変わりました。
電気やガスは止まり、最終的には水道も止まり、家も追い出されて私は弟が二人いるのですが一緒に祖父母の家にお世話になることになりました。
父と母はお金のことで毎日ケンカばかりしていたので、私達は一緒にいたくありませんでしたから祖父母の家にいる時は安息の時間でした。
借金を抱えてしまったせいで、生活どころか人間も随分と変わってしまいました。
父はいつも優しかったのですが、母に暴力をふるうようになってしまい、母も毎日泣いていました。
一緒にいたかったのですが、そんな両親を見ているのはただ辛いだけでした。
早く元に戻りたいと、そればかりを考えていました。
土地を売る羽目に
それからしばらくはそんなひどい生活が続きましたが、祖父母の持っていた土地を売ってなんとか借金を返したようです。
きっと祖父母との仲も悪くなってしまったのだと思います。
借金のせいで家族の心はバラバラになってしまいました。
家を建てるといった父の夢も叶わずで、それからの父は何もやる気が起こらないといった感じでした。
私達子供は、父も母も大好きでしたので、いつか元の生活が出来ることを願っていました。
まったく元には戻ることはできませんが、あれから数十年たって両親の気持ちも分かる年齢になり、今は受け入れて許していこうと思っています。